ReliefObject(以下 RO)は、スウェーデン鋼抜型を製造するメーカー、日本スエーデンとの協働から生まれました。日本スエーデンはレザーの特性を熟知しており、国内のタンナーによって鞣された上質なレザーを調達し、精確に断裁できることが強みです。

私達は、その素材(パターン)の必然性や強さを活かすため、余計な添加物(加工)を加えることなく、純粋に素材そのものに由来するデザインを目指しました。インスピレーションを受けたのは巾着。平面から立体、立体から平面へとしなやかに変容することに重きをおきました。

ROは、デザインからパターンを起こすのではなく、パターンの形状から造形が生まれているプロダクトです。パターン１種類のみ、一つの構造原理に基づき、最小限の縫製で仕上げています。従来の日本的な巾着とは違い、カジュアルにもなりフォーマルにもなる存在。そこには時代や性別、年齢、国籍といったくだらない垣根はありません。これは私達が手と思考を巡らす中で辿り着いた、ひとつの答えです。


● 平面から立体、立体から平面へ、フォールディング可能。
● 国内の高い技術で鞣された(クロム鞣し)柔らかい牛革(ジャージー牛)を使用。
● 裏地はなめらかなマイクロファイバーポリエステル
● コードには耐久性の高い国産蝋引紐を採用。ワンショルダー／たすき掛け、どちらでも使える長さ
● 独立した底板には、革靴のアウトソールにも使われる厚物のヌメ革を使用。
● 小さめの財布、スマホなどが入る最小限の容量
● 巾着口左右のレリーフ(ひだ)を引っ張ると楽に開けられる構造
● サイズ：Φ150 x H180mm(立体時)
● 専用パッケージ付き(貼箱)

※こちらの製品には、非常に柔らかく鞣した天然の牛革を使用しています。折り畳む際、開封時の形状で折り畳むようにすると、使っていくうちにクセが馴染んできます。天然の革には元々あった傷や凹凸が残っている場合がありますが、不良等ではありません。あらかじめご了承ください。



ReliefObject (RO) was launched in collaboration with NihonSweden Co., a manufacturer of Swedish steel dies. NihonSweden Co. is familiar with the characteristics of leather, and its strength is that it can procure high-quality leather tanned by domestic tanners and cut it accurately.

To make use of the applicability and strength of the material (pattern), we aimed at a design that is purely derived from the material itself, without adding extra additives (processing). The inspiration was a drawstring pouch. We emphasized the flexible transformation from a plane to three dimensions and from three dimensions to a plane.

RO is a product whose molding is created from the shape of the pattern rather than creating a pattern from the design. Only one type of pattern is finished with minimal sewing based on one structural principle. Unlike traditional Japanese drawstring pouches, it can be both casual and formal. There are no senseless barriers, such as generation, gender, age, or nationality. This is the one answer we arrived at when we thought up the design and made the prototype by hand.